知ってますか?こんにゃくのこと

こんにゃくの歴史

現代では毎日の食卓や健康食品としてもおなじみのこんにゃく。
今日にいたるまでどのような歴史があるのでしょうか?

  • 日本への伝来縄文時代

    原産地はインドシナ半島と言われており、日本へは縄文時代に渡来したとの説が一般的ですが、その他さまざまな説があります。
    記録上では、大和時代(3世紀後半~4世紀初頭ごろ)に医薬用として朝鮮から伝えられたとされています。

  • 食用としてのこんにゃく平安時代

    食用としてのこんにゃくは平安時代(794年~)のころから食べられはじめたといわれています。
    はじめは精進料理に使われ、貴族などだけが食べられる高級な食べものだったようです。
    平安時代中期に編まれた「拾遺和歌集」の中に、
    「野を見れば、春めきにけり青葛、こにやくままし、若菜摘むべく」という歌が見られます。

  • 全国の食卓へのひろがり江戸時代

    民の食卓にのるようになったのは江戸時代になってからだといわれています。
    従来はこんにゃく芋をすりおろしてこんにゃくを作っていましたが、こんにゃく芋を乾燥させて粉にする方法が考案され、保存も輸送も便利になり、全国各地域に普及しました。

  • バラエティ豊かに愛され続ける現代

    現代では、食品加工技術も発達し、こんにゃくの美容と健康への医学的な効果も認められるようになり、さまざまなこんにゃく商品が販売されるようになりました。
    今でも、東南アジアには数多くのこんにゃく芋の仲間が自生し、その種類は約130種といわれていますが、その多くは日本のこんにゃく芋とは品種が異なります。
    「グルコマンナン」という食物繊維が含まれていないこんにゃく芋で、加工しても固まらず、こんにゃく作りには適していないものもあります。
    そのためか、食用として栽培しているのは日本と中国の一部で、定着したのは日本だけなのです。

こんにゃくの生産量日本一!群馬県

マンナンライフが本社を置く群馬県では、全国のこんにゃく芋の90%以上を生産しています。
こんにゃくづくりに最適な環境で、農家の方々は日々高品質なこんにゃくづくりにとりくんでいます。

こんにゃくの栽培方法

こんにゃくは、サトイモ科の多年生植物でこんにゃくの芋(地下茎)から作られています。
じゃがいもと同じように、種芋から増やしますが、こんにゃく芋が原料として適した大きさに育つには3~4年が必要です。
多年生植物とは…冬季や夏季に枯れることなく、多年にわたって生育する植物。

  • 植付け

    5月、種芋(生子、1年玉、2年玉)を1個ずつ丁寧に植えます。

  • 成長期

    6月になると、畑一面に緑の葉っぱが広がります。夏の間、太陽の恵を葉にいっぱい受けて、地下の芋はどんどん成長していきます。

  • 収穫

    9月下旬頃になると葉茎が枯れ倒れていきます。地下の芋は1年目は1年玉、2年目は2年玉、3年目は3年玉と呼ばれる芋となります。
    芋の側面にぶら下がっている生子も種芋にするため、大切にひろい集めます。

  • 貯蔵

    掘り出された芋は、芽が折れないように丁寧に収穫され、寒い冬の間、凍みないように貯蔵され、翌年の春を待ちます。

  • 植付け

  • 3年玉

    3年玉となってようやくこんにゃくを作るのに適したこんにゃく芋になるのです!